確認テストの過去問で考える「中学でも英文解釈必要では!?」というお話

塾長
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April 24, 2025

こんにちは。

福井県坂井市春江町の学習塾、総合進学塾クエスタ塾長の大村です。

今回は英文解釈と言うと大学受験というイメージが強いですが、実は中学・高校入試でも必要では?というお話です。

まずはこの英文をご覧ください。

We will check them and plan for the next week's breaks in the next club.

これは令和6年4月に福井県内で行われた中2生向けの確認テスト(進級テスト)で出題された文章の一部で、
「次の英語クラブでどのようなことをするか」という形で、この内容を答えさせる問題が出題されました。

planと言うと名詞(「計画」)も動詞(「計画する」)もありますが、

中学生の皆さんは、この"plan"の品詞が何だかしっかり根拠を以て答えられますか?

答えは・・・

動詞」です。

なぜこれが動詞と言えるかというと、
この"plan"に冠詞も所有格もついておらず、複数形でもないからです。

名詞の"plan"で具体的な計画について話しているならば、
可算名詞なので一部の例外を除けば冠詞または所有格がつくか複数になるのが普通です。

無冠詞単数で使うとすれば、計画というものは…
というかなり抽象的で大きな話になってしまうので、
この文章のようにEnglish clubで次週の昼休みに何をするかという
具体的・特定の計画について述べる文脈にはふさわしくありません。

公立中でのテストなので、教科書に出ていない内容には注釈がつきますが、
令和6年度の1年生の教科書の索引を見てみると確かに
この「plan」が動詞としてのみ本文中に使われているため注釈もありませんでした。

(福井県のテストでは入試も含めてこのような
「難しくても教科書に出ているのだから問答無用!」と強引に出してくるのは
実はよく見るパターンです。)

ある生徒さんはこれを名詞として捉えてしまい、よくわからなくなって書くのを諦めてしまいました。

和訳の問題ではないので、
きっちり訳せなくても適当にぼかして部分点を取りに行けばいいんですが、
真面目な生徒さんほどこういうところで詰まってしまいます。

また、諦めずに書いたとしても、この"plan"を名詞として認識してしまうと、
微妙に模範解答とは異なる部分が出てしまい、
その部分は文の構造に係るため、減点される可能性は非常に高いです。

名詞の"plan"を前提にするとこうなります(減点答案)。

「それら(前文の「3つのアイディア」)と次週の休憩(文脈上昼休み)のための計画をチェックすること

模範解答、つまりplanが動詞であることを前提にした回答はこうです。

「それら(前文の「3つのアイディア」)をチェックし、次週の休憩(文脈上昼休み)のために計画を立てること

まぁ、当てずっぽうでも2分の1の確率で当たるわけですが、
一般の中学生、まして中学2年生には、根拠を持ってこのような判断をできる子はなかなかいないと思います。

何しろ、殆どの子は語彙力をつける勉強とスラッシュなんちゃらしかやっていませんので。

‍どうすればこのような判断ができるようになるかという問いに対する答えが、「英文解釈」です。

スラッシュなんちゃらをどうしてもやりたきゃやっていいですが、
やるとしても絶対に英文解釈の後にやったほうがいいです。

そうでないと文構造が複雑になったときに英語がわからなくなります。

だから、中学生にも英文解釈は必要なんです。

え?中学生向けの英文解釈教材がないと?

ご安心ください。

当塾では日常の勉強として英文解釈を当たり前にやっております。

手前味噌ですが、うちのこんな講座あんな講座を受けていれば何の問題もありません。

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