福井県立高校の過去問をやりきってしまったという生徒さんのために、
問題の形式や傾向が似ている府県をご紹介します。
とは言え英語は各都道府県のオリジナリティが出る教科なので、
丸ごとそっくりというところは流石に無いと思います。
というわけで今回は対話文・長文・リスニングに分けて、
出題傾向の似た府県をご紹介します。
福井県立高校の対話文は全国有数の難しさを誇ります。
対話文の大問には以下の特徴があります。
※詳しくはこちらの記事を御覧ください。
対話文に関しては、かなり個性が際立っており、
この府県がよく似ているなというのはありませんでした。
その中でも、比較的似ているかなという都県をご紹介します。
この中では埼玉・東京の問題は出題形式や文の内容がかなり違いますが、
4本の英文を盛り込んでいる点で共通しています。
東京は対話文のボリュームは福井より多いですが、
問題自体は福井よりもずっと簡単なので、
序盤にスピードアップのための演習に使うのが向いています。
埼玉は難易度では福井よりもやや高く、
やりごたえがありますので、
高得点を狙う生徒さんはぜひチャレンジしてみてください。
福井県立高校入試英語の長文読解問題には以下のような特徴があります。
※詳しくはこちらを御覧ください。
では早速、最も類似度の高い府県から見ていきましょう
問題のボリュームや難易度、内容から言って京都府が最も近いです。
京都府では福井では出ない文法問題が出るという違いがありますが、
それ以外の部分は瓜二つです。
類似度90%くらいです。
ボリューム・難易度が近いため、本番前の予行演習として本番と同じ時間配分で使えます。
しかも京都府は前期日程と中期日程があり、別々の問題が出るので、
確保できる大問数は年数分の2倍となり、これだけでもかなり演習量が確保できます。
福井県の過去問をやり尽くして追い込みをかけたいときに使うと良いでしょう。
長崎県は問題文がレポート文ではないという大きな違いがありますが、
問題の種類・出題形式はかなり似ています。
ボリュームと問題数が本県に比べるとやや軽めです。
類似度70%くらいといったところでしょうか。
受験勉強の中盤、例えば学診テストが終わったあとなどに実力養成用として使うのがおすすめです。
このあたりになると、似ていると言っても本県との違いが結構目立つ感じの問題です。
類似度50%といったところでしょうか。
広島県・山梨県・徳島県・山形県は似ている問題が多いがボリューム・難易度がかなり軽め。
埼玉県はボリュームが同じくらいで、問題数は少ないものの、本文の内容や問題が難しめである。
といった違いがあります。
軽め・優しめの問題は受験勉強の序盤で、難しい問題は終盤に負荷をかける目的で使うのが良いでしょう。
B問題の作文では、対話文を埋める形式の問題が出題されます。
※詳しい出題傾向はこちらをご覧ください。
よくありそうな問題かと思いましたが、作文問題として独立した問題では類似したものはほとんどありませんでした。
その中でも比較的似ているかなというのは次の3県です。
文脈の中での作文という傾向はかなり昔から、
両論併記的な傾向は2019年から続いているため、
他県の問題よりも福井の過去問の古い問題を優先してやると良いと思います。
本県はこちらリスニングも全国的にやや難しい部類に入ります。
本県の問題には以下の特徴があります。
※詳しい出題傾向はこちらをご覧ください。
リスニングは正直言って、類似問題を探すのにかなり難航しました。
以下に挙げる県の問題はどれも類似度40%という感じです。
特に、地図や見取り図を使った問題を毎年出してくるような県は他に見つかりませんでした。
最も似ている県をあえて1つ挙げるとするなら、
問題量や作文の内容などの観点で鹿児島県ですが、
どれもどっこいどっこいです。
ちなみに鹿児島県は本県と比べるとやや難しいので、
リスニングで満点を狙う徒さんは使ってみると良いと思います。
そういう感じですから、特定の県の問題全部をやるよりも、
似た問題を選んでやったほうがいいかもしれません。
リスニング出題傾向が似ている県
なお、当塾の生徒さんにはこれらをまとめて
「類似傾向問題集」という形でお渡ししています。
他府県の過去問を別々に揃え、問題を探すとなると大変ですからね。
過去問1000本ノック講座で中3の内容が終わった生徒向けの教材として使っています。
以上、福井県立高校と出題傾向の似ている府県についてお伝えしました。
他県の問題もうまく使って演習量を増やし、
さらなる高みを目指してください。