こんにちは。
春江中・坂井中・森田中(九頭竜中)生にお馴染み、福井県坂井市春江町の学習塾、クエスタの大村です。
今日の話題はdiscussについてです。
まずは以下の文をご覧ください。
どこが間違っているか皆さんはわかりますか?
× I'd like to discuss about climate change.(私は気候変動について議論したいと思います。)
discussの後ろの部分がが間違っています。
日本語で「~について」とあるので「about(~について)」を思わず入れたくなりますが、
discussは「話題」を直接目的語に取る他動詞です。
前置詞は要りません。
よって正しくはこうなります。
✅ I'd like to discuss climate change.(私は気候変動について議論したいと思います。)
では次はどうでしょうか
× When I discuss them, I can't say the things I want to say.(私は彼らと議論するとき、言いたいことを言えない)
「discussが他動詞」だから、前置詞ナシで正しそうですが、
discussの目的語になることができるのは「話題」「議題」だけです。
他のものはdiscussの目的語になれません。
「人と」というときは"with"が要ります。
ならばこれでどうでしょう。
× When I discuss with them, I can't say the things I want to say.(私は彼らと議論するとき、言いたいことを言えない)
実はこれも間違い。"I discussed with them,"の部分が正しくありません。
人だからwithを入れたのだからそれでいいではないか・・・?
discussは自動詞としての用法が無いため、必ず目的語(話題)が必要です。
したがって、「話題」への言及をしない場合はdiscussを使うことはできませんので、
別の同義語で代用するしかありません。
✅ When I talk to them, I can't say the things I want to say.(私は彼らと議論するとき、言いたいことを言えない)
さて、「discuss」の基本的な使い方、「discuss + 話題」の形はマスターできましたね。ここでは、さらに理解を深めるために、「discuss」の応用的な使い方や、混同しやすい他の単語との違いについて掘り下げてみましょう。
「discuss」の目的語は「気候変動」のような名詞句だけではありません。以下のように、様々な形の「話題」をとることができます。これも「discuss」が他動詞である証拠ですね。
このように、「何を」話し合うのか、その内容が具体的に示されれば、名詞句以外の形でも「discuss」の目的語になれることを覚えておくと、表現の幅が広がります。
「〜について話す」という意味で、「discuss」と「talk about」は似ていますが、ニュアンスが異なります。「discuss」の方が、特定の議題について、意見交換をしたり、何かを決定したり、解決したりする目的を持って話し合う、ややフォーマルな響きを持ちます。
もちろん、文脈によってはどちらを使っても自然な場合もありますが、「discuss」を使うときは、単なるおしゃべりではなく、何らかの議題に基づいた話し合いであることを意識すると良いでしょう。
「discuss」は、これらの単語と比べると、より中立的で、協力的な問題解決や意見交換を目指す場合に使われることが多いです。
"discussion"は名詞なので、当然のように目的語をとることはできませんから、
「話題」の前でも"about"が必要で、「話題」が無くても間違いにはなりません。
先ほどの2つの例文はこのように書き換えることができます。
✅ I'd like to have a discussion about climate change.
✅ When I have a discussion with them, I can't say the things I want to say.
これらのポイントをしっかり押さえて、「discuss」を正しく、自信を持って使えるようになりましょう!
英訳や英作文では狙われどころなので、しっかり押さえておきましょうね!
ややこしい!という方は「discussするには前置き(=前置詞)無しで話題が要る」と覚えるといいと思います!
いかがでしたか?
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。