「国語は日本語だし、別にいいでしょ。」って思ってませんか?
その日本語が正しく読めないから、中学準備として国語の学習が必要なんです。
中学生のうち実に7割近くが教科書レベルの日本語を正しく読めません。
(正しく読めるかどうか判定するテストがオンライン講座の教材紹介ページにありますので興味があったらやってみてください。)
難しい文章が・・・長い文章が・・・と言う前に1文が正しく読めないのが現実です。
私は17年の講師生活の中で「なかなか成績が上がらない」という生徒さんたちをたくさん見てきました。
そのほとんどの原因は日本語を正しく理解できないことだと考えています。
日本語さえ正しく理解できるようになれば、勉強の質が変わってきます。
効率が上がるんです。
子供はどんどん吸収できる脳力を誰でももともと持っています。
日本語さえ正しく理解できるようになれば、あとは勉強量に比例するように勝手に成績が上がっていくんです。
これは机上の空論ではなく、私が講師勤務時代に実際に講座を設計・運営して経験した再現性のある話です。
「読めばわかる」「聞けばわかる」この状態に持っていくということが、国語を学習する最大の意義の一つです。
小学校で国語の出来が良かった方も、決して安心しないでください。
小学校の国語では、感じる・味わう・書くといった活動が重視され、
論理的な理解はそこまで追及されていませんでした。
中学校に上がるとそれらが試験を通して追及されることになります。
中学校の国語は想像力や感受性ではダメなんです。
説明文だけではありません。
小説だろうと随筆だろうと、すべての問題と解答に明確な根拠が存在します。
直感的に正しそうでも根拠が無ければ間違いで、自分の感性に合わなくても根拠と結論が間違っていなければ正解です。
「本をたくさん読んでいる」それが何だというのでしょうか。
ただ漫然と活字を追うだけでは論理的な読み方なんて身につきません。
この「読み方の違い」が中1の後半や中2あたりで壁となって立ちはだかることになります。
小学校であまりそれを意識してこなかったという生徒さんは、中学準備に取り入れておいた方がいいでしょう。
まず第一に、「1文を正しく理解できるようにすること」です。
このために主述関係や修飾・被修飾の関係を把握する訓練を1文ずつやるのです。
市販の国語教材はいきなり長文読解から始まりますが、
あれは1文を正しく読めるようになる訓練としては手数が圧倒的に少なく、殆ど役に立ちません。
長文読解の問題は、「1文を正しく読めるようになってからするもの」とお考え下さい。
第二に、「文と文との論理的なつながりを正しく把握できるようになること」です。
講師をやっていると、当然試験の採点もたくさんします。
国語の中学生の答案を採点していると、何年も塾に通っているような子でも
8割くらいの子が間違えてしまう問題があることに気づきます。
接続詞補充問題です。
難問、奇問の類ではありません。
「しかし」とか「つまり」みたいなごくありふれた接続詞を補充する問題が出来ないのです。
慣れない頃はあまりに間違えるので、解答の方が間違えているのかと疑ったくらいです。
個人的には、最近の子供は単文でのやり取りがメインになっているせいかなと思っています。
単文しか使わないので文と文との関係が追えないんですね。
これが出来るようになるために、対応する箇所を見つけて、
内容が順接か逆説か、対比になっているか、具体と抽象の関係かなどを明らかにする訓練をします。
第三に、語彙力と文法力の強化です。
これは技能というよりは知識的なものですのでイメージがしやすいかと思いますが、
これらも「文章を正しく読む」ためには欠かせない知識です。
いかがでしたか?
国語の勉強が5教科すべての成否を左右すること。
小学校と中学校では読み方が違い中1・中2の壁が存在すること。
ご理解いただけましたでしょうか。
総合進学塾クエスタの中学準備講座(国語)は
「1文を正確に読めるようになること」「文と文とのつながりを追えるようになること」という明確な狙いを持って設計されています。