中学準備をやっておいた方がいい理由(英語編)

May 26, 2024

中学準備をやっておいた方がいい理由(英語編)

①「単語と綴り暗記の壁」にブチ当たるから

中学1年生の2学期ぐらいになると、

一番よく聞く悩みは「単語が覚えられない」「綴りが覚えられない」です。

単語の暗記というと、大概の先生は「書いて覚えろ」だの「読んで覚えろ」だの言いますが、

今の中学生は昔よりやることが増えていてヒマではありませんし、

教科書本文のボリュームも増えていて、覚えなければならない単語数も昔よりずっと増えています。

大概の中学生は綴りと発音が頭の中で結びついていないため、綴りを1個ずつ覚えなければなりませんので、

昔ながらの方法でやっていたら大変です。

勘のいい方はもうお分かりかもしれませんが、

「綴りと発音の結びつき」ができていれば、綴りを覚える負担をグッと減らすことができます。

Wednesdayのような例外的な単語を除けば、読みさえわかれば何となくつづれるようになります。

この「単語と発音の結びつき」のルールを「フォニックス」と言います。

英単語の8割以上はこのフォニックスのルールに従いますから、

「フォニックス」を教える講座を中学に入る前に受けておけば、

綴りを覚える手間を8割以上減らせるというわけです。

②授業の方向性がガラッと変わるから

小学校の英語や英会話教室では英語に慣れ親しむことやコミュニケーションをとることが重視されますので、

細かい文法上の間違いなどはほぼスルーされます。

ところが、中学に上がった瞬間から、「英語を正確に理解し、正確に使うこと」を急に要求されるようになります。

半分くらいの子はこの変化についていけなくなります。

小学校低学年のうちから英会話教室に通っていたのに、中学に入って英語で成績不振なんてケースは珍しくありません。

中学生に上がる前に、英語と日本語の違いや、英語の基本ルールをハッキリと意識させておけば、

このようなルールを重視するようになる変化にも対応することができるでしょう。

③「わかるまでじっくり」教えてくれないから

先ほどもチラッと触れましたが、今の中学英語の教科書のボリュームは、一昔前のものと比べて格段に増えています。

どのくらい増えたかというと、前回の改定時に語数ベースで1.5倍に増えたものもあります。

語数だけでなく、学ぶ文法も大幅に難しくなりました。

「原型不定詞」や「仮定法過去」という高校で習っていた文法が中学に降りてきました。

その分あらゆる文法を習うタイミングが従来よりも早くなっています。

また、明確な変化とも言えませんが、従来よりも第4文型と第5文型、名詞節に関する内容も詳し目に触れるようになっています。

一方で英語の授業時間は年間35時間ほどしか増えていないので、

学校の英語の先生は追いつくのにいっぱいいっぱいという先生がほとんどで、授業はサラッと流すように先へ先へと進んでしまいます。

これについていく為の勉強法を自分なりに確立していないと、あっという間についていけなくなります。

④勉強の仕方で大きな差が出るから

③にも関連する話ですが、英語はついていけない子はずっと中1で足踏みすることになるので、

勉強法が身についているかどうかで、

中3にもなると高校卒業までの逆転が困難になるほどの差が生まれてしまいます。

仮定法までマスターできる子がいる一方で、中3にもなって辞書の使い方もわからない子もザラにいるというくらいの差です。

具体的に何を身につければよいのかというと、「予習と復習のやり方」+辞書の活用法と単語の勉強法です。

言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい。

他の科目の勉強時間を圧迫せずに、内容がグッと増えた英語の予習復習と語彙力・表現力強化をそつなくこなすというのはなかなかの高等技術だと思います。

ハッキリ言って、ほとんどの中学生はプロの助言なしにやるのは難しいと思います。

どんな中学準備がいいか

一口に中学準備っても、様々な内容のものがありますが、どんな内容のものがいいのでしょうか。

業者の準備講座テキストを使ったよくある系の中学準備講座はハッキリ言ってしまえばお金を払う価値は無いと思います。

①~④の内容を基に、以下のような内容の中学準備をお勧めします。

・フォニックスが学べる

・小学英語と中学英語、日本語と英語の違いが学べる

・英語の基本ルールが学べる

・単語の覚え方・辞書の活用法・予習・復習のやり方をマスターできる

こんな内容の教材がないかどうか、中学準備講座がないかどうか近所の本屋さんや学習塾を当たってみてください。

(なかなか見つけるのは難しいと思いますが・・・)

Related articles

Browse all articles